松阪商人を知る

〇伊勢・松阪商人とは
戦国の世が終わって江戸時代になると、世の中が落ち着きをみせはじめ、街道の整備が進み、江戸のまちは将軍様のお膝元として大きく発展していきました。その中で商人たちが活躍し出し、やがて巨万の富を築き、豪商と呼ばれる人々があらわれます。京の角倉了以(すみのくらりょうい)、紀州の紀国屋文左衛門、大坂の淀屋辰五郎など、有名な商人がたくさん歴史に名を残しています。
中でも、伊勢の国を発祥とする伊勢商人は数多く、大坂商人、近江商人と並んで、三大商人と呼ばれています。そして、その多くが松坂(松阪)の出身で、三井家・長谷川家・小津家・富山家・国分家・竹口家・竹川家などの豪商を輩出しました。江戸に店を持った「江戸店(えどだな)持ち商人」は、18世紀初頭ごろには、松阪で40軒ほどがその存在を知られています。
松阪商人は、主(あるじ)は地元松阪の家に住んで、江戸や京・大坂などにも店を持ち、江戸店の運営はそれぞれの支配人たちに任せるというのが基本的な経営スタイルでした。商う品物は、木綿・伊勢白粉・茶・紙など伊勢の国の産物にはじまり、呉服・酒・味噌・漆器…とあらゆるもの。そして現在の銀行に近い業務の両替商も行いました。その背景には、商人たちの躍進を可能にしたさまざまな要因があり、独自の経営手法と哲学がありました。



〇松阪商人の商法・理念と暮らし

・才覚
・始末
・堅実・信用
・金儲けの意義と社会貢献
・家訓と店式目
・記帳と算用
・経営と資本の分離
・人材重視
・従業員たちの日常と昇進
・子供衆(こどもし)
・手代
・支配人と番頭たち


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旧長谷川治郎兵衛家

小津清左衛門家

原田二郎旧宅

2F展示フロア

玄々斎と豪商の茶縁プラン

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